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 えみちゃんブログ

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5月のおついたちができあがりました。

平成25年5月(皐月)のおついたち ~ 伝統に息づく美術工芸 ~

葦原 水穂國者 神在随 言擧不為國(あしはらの みずほのくには かみながら ことあげせぬくに)
 雖然 辞擧叙吾為 言幸 真福座跡(しかれども ことあげぞわがする ことさきく まさきくませと)・・・ 柿本人麻呂
 
 上記は万葉集に載っている人麻呂が遣唐使の無事を祈って詠んだものだそうです。
「数多の神の治める、永遠に穀物が豊に実る日本は、神に意見などせず、神の御心のままにする国。なれど私は敢えて言葉に出そう。無事でいらっしゃいと。言葉の通りつつがなく、荒波に遭おうと御無事でいらっしゃいと。この言葉が守ってくれるように、声に出して私は言うのです。」
 
 日本には、仏教やキリスト教のように唯一絶対の神は定められていません。日本では大昔から太陽や山、海、滝、水などの自然に神を感じ、その恵みに感謝すると同時にその力を恐れていました。自然そのものが神であり、草や木、岩など、どこにでも神が宿ると信じられ、たくさんの神《八百万の神》は様々なところに祀られ、人々は神の与える豊かな恵みに感謝をささげるまつりを行いました。神に喜んでもらおうと数々の装飾品が奉げられ、神の姿を表す神像も作られるようになりました。神にささげられた装飾品は時代により変化しますが、その中には世界に類を見ない繊細な細工、豊かな表現、卓越したデザインのものが数多くあり、世界中から注目を集めています。それらの国宝級美術品をまとめて見ることができる「国宝 大神社展」が国立博物館で開催されています。日本固有の文化を再発見できる貴重な機会、私も早速行ってきたいと思います。
 
 もうひとつ、日本の伝統工芸と言えば、御菓子屋として喜田家が力を入れている、菓子のオリンピック「全国菓子大博覧会2013」、喜田家の技自慢の六人衆達をはじめ、職人たちが約半年かけて準備した力作を今回も出品しています。今年の開催地は広島なのでみなさまに「見に行って下さい。」とは申せませんが、せめて写真をご覧ください。
 
 さて、彼らが手掛けました今月の「おついたち」は、自然の神秘とさわやかな風をテーマに、神の使いの「鹿」と神事に用いる青々とした「榊」は練り切りで、神棚に祀る「御神鏡」を泡雪羹と錦玉羹でおつくりしました。五月の景色には、力強く泳ぐ鯉のぼりを求肥入りの調布菓子で、今が見ごろの藤の花は、きんとんの花を咲かせた薯蕷饅頭でおつくり致しました。豊かな自然に守られた日本の四季をお愉しみ下さい。

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言挙げせぬ日本人ですが、私も敢えて声に出して言いましょう!みなさまに幸多かれ!

元気で生きる 主人 田口 恵美子
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4月のおついたちができあがりました。

春霞 何隠すらむ 桜花 散る間をだにも 見るべきものを 紀貫之
 
 なんとも今年の桜は早うございました
いつまでも寒い寒いと思っていたら、突然汗ばむほどの陽気になり、また次の日にはコートを引っ張り出すという、何とも忙しい春でございます。
 皆さまのお花見も、計画していたよりも2週間ほど早まってしまったのではないでしょうか。
この上は少しでも長く咲いていてくれと願うばかりですが、強風も黄砂もなんだかわからないものまで飛んできて、小さな孫のいる身としては心配でもあります。
 
 春の嵐と言えば、雷も近年は近くに落ちることが増えた様に思います。本当に空気を震わせるようなビリビリという雷鳴が轟くと慄いてしまうのですが、農家のお友達に言わせると、春に雷がたくさん鳴った年は実がよくつくのだそうで、そういえば七二候でも「雷声を出す」(かみなりすなわちこえをはっす)と言いますね。作物も、生き物たちも、この音を聞いて芽吹き、息づくのだと思うと、「雷=神鳴り」を恵の音と思えば恐ろしさがワクワクする気持ちにかわってきます。
 
 今月の「おついたち」は、まだ楽しみたかったのに駆け足すぎた桜の風情をゆっくり楽しんでいただく為に、さくらの折詰に致しました。

IMG_1802_1.jpg
 
 桜の花の塩漬けと焼き印でお化粧した薯蕷生地の「桜花饅頭」を2種類。
春の野辺に散る桜を「舞桜」としてきんとんあんで表現しました。
そして、雷鳴を聞いて頭の先を覗かせる「筍」はしっとりした桃山でおつくりしました。
春の香りと風情をごゆっくりとお愉しみ下さい。

 桜が早かったとはいえ、遅咲きの桜もまだまだ楽しめます。
舎人公園では千本桜と花火の競演が見られるでしょうか。
ぜひお出掛けしてみてはいかがでしょう。

元気で生きる 主人 田口 恵美子
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3月のおついたちができあがりました。

唐人(からびと)も 舟(ふね)を浮(う)かべて 遊(あそ)ぶと云(い)う けふ(きょう)ぞ吾背子(わがせこ) 花縵(はなかずら)せよ   中納言家持 (三月三日の「曲水の宴」で詠われた)

弥生は「草木がいやおい茂る」からきているといわれています。
三月三日は五節句のひとつである桃の節句です。
平安時代の姫君の遊びから広まったともいわれる雛まつり。雛人形とともに桃の花が飾られるのは、桃には邪気を払う霊力があるとされていたので、その力を借りて病気や災厄を防ごうとしたのでしょう。また、待ち望んでいた春の訪れをより身近に感じたいという切なる願いも込められていたように感じます。
早春を待ち侘びる気持ちは今の昔も同じです。ご家庭でも待つだけでなく、花飾りに始まり、お料理や
しつらいまで、できることは工夫して、もっと能動的に春を迎え入れたいものです。 
時代は変わろうとも伝え継ぎたい家庭の文化がありますね。雛飾りもそのひとつ。
菜の花や桃の花が咲く頃、女の子のいる家庭で、スタイルは少々は変われども桃の節句を祝うのは、こどもの幸せを願う親の気持ちが託されているからでしょう。子や孫の為に、春を招く心豊かな思い出を作ってあげたいものです。

今月の「おついたち」は、待ちわびた雛の季節を華やかに祝い愉しむお菓子“早春・雛遊び”です。雛の節句に欠かせない「ひちぎり」は餅を引きちぎって丸めてくぼみをつけ、その中に餡をのせた、平安時代から伝わる「戴餅(いただきもち)」に由来する、こどもの健やかな成長を願う伝統のお菓子です。仲良く寄り添う「内裏雛」を大和芋を使ったしっとりした生地の薯蕷まんじゅうで。五人囃子が奏でる「鼓」を桃山でおつくりしました。さらに「右近の橘」を外郎でつやよく仕上げました。

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桃の節句が過ぎる頃から春のお彼岸に掛けては潮の満ち干の差が大きくなる時期です。キラキラと春の光をうつす「春の波」を練り切りでおつくりしました。華やかな喜びの季節の訪れを感じてお愉しみ下さい。
まだしばらく冷えますが、お風邪などひかないでどうぞお元気に春をお迎えください。

元気で生きる 主人 田口 恵美子
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2月のおついたちができあがりました。

儺(な)やらふと こよひ手に取る桃の弓 いるがごとくに 春はきにけり  井上文雄
二月になり春がやってまいります。
立春の前日を節分と言いますが、皆様も「福は内、鬼は外」と鬼打ち豆を撒かれることでしょう。
鬼と言えば桃太郎に退治される鬼や、一寸法師の打ち出の小槌を持った鬼、金太郎の酒天童子などが絵本でも知られ、能や歌舞伎でも上演されてきました。
「おに」とは「おぬ(隠)」が転じたもので、もとは人に災いをもたらす目に見えない隠れたものが「鬼」と呼ばれていたそうです。また、見えない鬼は人の心に巣食うものとしても恐れられました。節分に歳の数だけお豆をいただくのはそうした心の鬼を退治するために始まったようです。そして、見えないはずの鬼は、いつからか目に見える存在として色々な話に登場するようになりました。
人に災いをもたらすといわれる鬼ですが、日本の鬼はどこか愛嬌があるようにも思われます。人を取って食ってやろうとして逆に騙されて宝物を人間にとられてしまったり、悪さのつもりで人助けをしてしまったり、悪役なのに、素直で単純で妙に律義なところがユーモラスで、うっかり「福は内、鬼も内」と言ってしまいたくなりますが、何とも剣呑なご時世ですから厄払いはきちんとしなくては。私も66粒のお豆をいただいて、まだまだ元気に頑張らせて頂きたいと思います。
春とはいえまだまだ冷え込むこの時期の花と言えば、やはり椿ではないでしょうか。お正月は松や千両、梅に菊などを飾っておりましたが、久しぶりに野趣にあふれる花に触れたくて、色々と椿を眺めてきました。花の種類が少ないこの時期、華やかにたくさんの品種が咲き乱れる椿はどれも素晴らしいと感じましたが、手の加えられた交配種の派手な大輪の新種よりも私の心を揺さぶったのは、原種の藪椿でした。
予想以上に丈の高い荒々しい枝葉の間にのぞく、一重五弁の紅の花の美しさ、花びらの開ききること無くストンと落ちてゆくその潔さ、何ともシンプルな形の花でありながら、なぜこうも心に訴えかけるのでしょう。ひととき原生林の中に沈んで飲み込まれてゆくような思いでした。
今月のおついたちは節分をテーマに、豆と柊で逃げてゆく鬼をきんとんでおつくりし「鬼遣(おにやらい)」と名づけました。

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鬼打ちの青大豆は桃山製で「福ハ内」、薯蕷饅頭で「お福さん」のお顔もいれました。節分祭で訪れる「神社のふるまい甘酒」を雪平で、昨年の絵馬をお返しして新しい春にいただいてくる「絵馬」を練切りに刷り込みで描きました。「生命力漲る深紅のやぶ椿」の練切りもお入れして… さあ、今年初めての「おついたちを」どうぞお楽しみ下さい。
では、本年もどうぞよろしゅうに…

元気で生きる 主人 田口 恵美子
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新年あけましておめでとうございます!

皆さま、新年明けましておめでとうございます。

昨年も喜田家、KITAYA 六人衆をご愛顧くださりありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

昨年もいろんなことがありましたが、おかげさまで、無事に新年を迎えることができました。

今年も美味しい菓子作りに励んでまいりたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年末から出店している松屋浅草の「新春銘菓特別販売」も大盛況です!
今年は1月2日(水)~1月4日(金)まで出店しています。
場所は「1Fスペース・オブ・アサクサ」。
皆さまぜひお越しくださいませ。
松屋浅草HP

KITAYA 六人衆については、1月2日(水)~1月15日(火)まで「伊勢丹新宿本店」地下1階で行われる「甘の味/和菓子プロモーション」に出店します。

Web伊勢丹通信 1月2日(水)号

美味しいお菓子をたくさん詰合せた2日(水)~3日(木)数量限定販売の「福袋」をはじめ、新しい年への願いと希望を込めて、縁起の良い干支菓子と、新春を祝う花びら餅をご用意して皆さまのご来店をお待ちしています。

1年365日の始まり!
「窮すれば変じ、変ずれば通ず」今年もとことん頑張る! 主人 田口 恵美子
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