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2月のおついたちができあがりました。

儺(な)やらふと こよひ手に取る桃の弓 いるがごとくに 春はきにけり  井上文雄
二月になり春がやってまいります。
立春の前日を節分と言いますが、皆様も「福は内、鬼は外」と鬼打ち豆を撒かれることでしょう。
鬼と言えば桃太郎に退治される鬼や、一寸法師の打ち出の小槌を持った鬼、金太郎の酒天童子などが絵本でも知られ、能や歌舞伎でも上演されてきました。
「おに」とは「おぬ(隠)」が転じたもので、もとは人に災いをもたらす目に見えない隠れたものが「鬼」と呼ばれていたそうです。また、見えない鬼は人の心に巣食うものとしても恐れられました。節分に歳の数だけお豆をいただくのはそうした心の鬼を退治するために始まったようです。そして、見えないはずの鬼は、いつからか目に見える存在として色々な話に登場するようになりました。
人に災いをもたらすといわれる鬼ですが、日本の鬼はどこか愛嬌があるようにも思われます。人を取って食ってやろうとして逆に騙されて宝物を人間にとられてしまったり、悪さのつもりで人助けをしてしまったり、悪役なのに、素直で単純で妙に律義なところがユーモラスで、うっかり「福は内、鬼も内」と言ってしまいたくなりますが、何とも剣呑なご時世ですから厄払いはきちんとしなくては。私も66粒のお豆をいただいて、まだまだ元気に頑張らせて頂きたいと思います。
春とはいえまだまだ冷え込むこの時期の花と言えば、やはり椿ではないでしょうか。お正月は松や千両、梅に菊などを飾っておりましたが、久しぶりに野趣にあふれる花に触れたくて、色々と椿を眺めてきました。花の種類が少ないこの時期、華やかにたくさんの品種が咲き乱れる椿はどれも素晴らしいと感じましたが、手の加えられた交配種の派手な大輪の新種よりも私の心を揺さぶったのは、原種の藪椿でした。
予想以上に丈の高い荒々しい枝葉の間にのぞく、一重五弁の紅の花の美しさ、花びらの開ききること無くストンと落ちてゆくその潔さ、何ともシンプルな形の花でありながら、なぜこうも心に訴えかけるのでしょう。ひととき原生林の中に沈んで飲み込まれてゆくような思いでした。
今月のおついたちは節分をテーマに、豆と柊で逃げてゆく鬼をきんとんでおつくりし「鬼遣(おにやらい)」と名づけました。

13_02.jpg

鬼打ちの青大豆は桃山製で「福ハ内」、薯蕷饅頭で「お福さん」のお顔もいれました。節分祭で訪れる「神社のふるまい甘酒」を雪平で、昨年の絵馬をお返しして新しい春にいただいてくる「絵馬」を練切りに刷り込みで描きました。「生命力漲る深紅のやぶ椿」の練切りもお入れして… さあ、今年初めての「おついたちを」どうぞお楽しみ下さい。
では、本年もどうぞよろしゅうに…

元気で生きる 主人 田口 恵美子
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